[PCカード32ピン・26ピン(両面)利用のSCSIケーブル結線表]

まず、ピンの数え方についてはご熟読ください。


Adaptec APA-1460とPanasonic KXL-RW10AN は、どちらも同じPCカードSCSIで、ケーブル形状も同じでありながら、内部結線が全く異なっており、間違えるとSCSI機器やPCカード、PC本体などを壊しかねません。
そこで、手元にあった同形のケーブルについてですが、導通を確認してみました。
なお、同じAPA-1460型番でもAPA-1460DはAPA-1460(無印)とは全く異なるSCSIケーブルが使われています。

左から順にKXL-RW10AN・APA-1460(OEM品)・APA-1460D
写真のように、前者はPCカード側が32ピン一列で、これはIO-DATA社のアイコネクト用PCカードでも使われる形状です。
一方のAPA-1460DのケーブルはPCカード側が13ピンずつ両面2列の26ピンコネクタが使われています。
同じ1460型番でケーブル形状が異なるのは紛らわしいですので、ついでにこの結線も示しておきます。

* データ過多につき、表示の都合でPCカード用のSCSIケーブルは別表にしましたが、実際は繋ぎ合わせたほうが便利です。


備考 :

外部50ピン」には、D-subハーフ50ピン、アンフェノールフル/ハーフ50ピンが含まれます。



[32ピンPCカードSCSIケーブル]

種別→	外部	PCcard	PCcard
形状→	外部50P	小型32P	小型32P
信号↓		KXL(略)	APA-1460
FG	フレーム	フレーム	フレーム
[GND]	1	NC	31
[GND]	2	30	29
[GND]	3	28	27
[GND]	4	26	25
[GND]	5	24	23
[GND]	6	22	21
[GND]	7	20	19
[GND]	8	NC	17
[GND]	9	NC	15
[GND]	10	NC	NC
[GND]	11	NC	NC
[GND]	12	32	NC
(NC)	13	1	NC
[GND]	14	NC	NC
[GND]	15	18	NC
[GND]	16	16	9
[GND]	17	14	NC
[GND]	18	10	9
[GND]	19	NC	2
[GND]	20	NC	9
[GND]	21	NC	9
[GND]	22	NC	9
[GND]	23	NC	9
[GND]	24	NC	4
[GND]	25	NC	9
DB0	26	3	31
DB1	27	4	30
DB2	28	5	28
DB3	29	7	26
DB4	30	8	24
DB5	31	9	22
DB6	32	11	20
DB7	33	12	18
DBP	34	13	16
[GND]	35	6	NC
[GND]	36	NC	NC
[GND]	37	2	NC
TRM	38	NC	13,14
[GND]	39	NC	NC
[GND]	40	NC	NC
ATN	41	17	12
[GND]	42	NC	NC
BSY	43	19	11
ACK	44	27	1
RST	45	15	10
MSG	46	21	8
SEL	47	23	7
C/D	48	31	6
REQ	49	25	3
I/O	50	29	5


[PCカード32ピン利用の、その他のケーブル(1)]

(参考) アイオーデータ社PCIDEシリーズやCBIDEシリーズなどアイコネクト(i・CONNECT)のPCカード付属のケーブルは、これらのSCSIカードと同じ32ピンコネクタを使用しています。しかし反対側(アイコネクト)は、SCSIではあまり聞かないアンフェノールハーフ36ピンコネクタです。この形状は初期の緑電子のSCSIに使われていましたが、時期が異なるためSCSIケーブルと混同するとは考えにくいです。

個人的にはまだ緑電子36ピンのピンアサインを解読できていないという事情もありますが、一応アイコネクトのPCカードケーブルも参考までに載せておきます。(2015-08-28追記)

一応PCIDEIIやCBIDEで動作したケーブルを調べましたが、ジャンク由来ですので元々どの製品に付属していたケーブルかは存じません (表では便宜上PCIDEIIと表記しています)。
参考として、予想されるIDE信号 (信号名は英語版Wikipediaを参考) も示します。アイコネクト機器の内部結線を見ると何らかの基板を介してあるようですので、アイコネクトは単なるIDEのピン変換だけで実現できる代物ではなさそうです。ただ、IDE40ピン←→アイコネクト36ピン間にテスタを当てると特定のピン間に低い抵抗が現れますので、それを基準に予想したものです。単に導通があると言うよりは、いくらかの抵抗を挟んであるような感じです。なおVCC(?)のピンについてはIDE信号というより、ノート用IDEの電源ピンとの間で低い抵抗を示したことから判断したものです。もともとアイコネクトはバスパワー駆動の規格もあるため、可能性はあると思います。他の信号もそうですが、確証はありませんので、あくまで参考であることにご注意ください。

種別→	外部	PCcard
形状→	AH36P	PCC32P
MDC551L	アイコネクト	PCIDEII	↓予想されるIDE信号
GND?	1	32	Reset
GND?	2	29	Data 7
GND?	3	27	Data 6
GND?	4	25	Data 5
GND?	5	23	Data 4
GND?	6	20	Data 3
GND?	7	18	Data 2
GND?	8	16	Data 1
GND?	9	14	Data 0
GND?	10	NC	DDRQ
GND?	11	12	I/O write
GND?	12	11	I/O read
GND?	13	10	IOCHRDY
GND?	14	NC	DDACK
GND?	15	9	IRQ
GND?	16	6	Addr 1
GND?	17	5	Addr 0
GND?	18	3	Chip select 1P
?	19	31	Ground
?	20	30	Data 8
?	21	28	Data 9
?	22	26	Data 10
?	23	24	Data 11
?	24	21	Data 12
?	25	19	Data 13
?	26	17	Data 14
?	27	15	Data 15
?	28	22	Ground
?	29	13	Ground
?	30	7	Ground
?	31	1	Ground
?	32	8	VCC ?
?	33	NC	NC ?
?	34	4	Addr 2
?	35	2	Chip select 3P
?	36	NC	NC ?

[PCカード32ピン利用の、その他のケーブル(2)]

(参考) 同じアイ・オー・データ機器のPCカード接続ゲームポート「PCJOY2」も、やはりPCカード用32ピンコネクタを使用しています。これはD-sub15ピンゲームポートなので、SCSIと間違えることはまず無いと思われます。さらに言えば、ケーブルにはご丁寧に目立つ黄色いシールで注意書きがあり、専用ケーブルなので他の機器には使えないことになっています。したがって用途的には間違えようが無いとは思いますが、同じ32ピンPCカードケーブルということで一応導通を調べてみましたので、参考までに載せておきます。
種別→	外部	PCcard
形状→	Dsub15P	PCC32P
↓信号		PCJOY2
フレーム	フレーム	フレーム
Vcc	1	32
A1	2	31
Ax	3	30
GND	4	29
GND	5	23
Ay	6	28
A2	7	27
?	8	26
Vcc	9	20
B1	10	25
Bx	11	24
GND	12	18
By	13	22
B2	14	21
?	15	19

[26ピン(13×2列)PCカードSCSIケーブル]

調べたケーブルは「494488-01 C」という表記があり、検索してみるとAPA-1460Bがヒットします。前述のように当方での動作確認はAPA-1460Dでしたので、互換性はあるのでしょうね。
* 初出時に誤ってSCSI側50ピン(25ピン×2列)の数え方が左右逆でした。同日夕方に訂正しました。
種別→	外部	PCcard
形状→	外部50P	小型26P(2列)
信号↓		APA-1460D
FG	フレーム	フレーム
[GND]	1	7
[GND]	2	9
[GND]	3	NC
[GND]	4	NC
[GND]	5	NC
[GND]	6	NC
[GND]	7	14(下段の 1)
[GND]	8	NC
[GND]	9	16(下段の 3)
[GND]	10	NC
[GND]	11	NC
[GND]	12	NC
(NC)	13	NC
[GND]	14	NC
[GND]	15	NC
[GND]	16	18(下段の 5)
[GND]	17	NC
[GND]	18	NC
[GND]	19	NC
[GND]	20	NC
[GND]	21	NC
[GND]	22	NC
[GND]	23	24(下段の11)
[GND]	24	26(下段の13)
[GND]	25	NC
DB0	26	8
DB1	27	21(下段の 8)
DB2	28	22(下段の 9)
DB3	29	10
DB4	30	23(下段の10)
DB5	31	11
DB6	32	12
DB7	33	13
DBP	34	20(下段の 7)
[GND]	35	NC
[GND]	36	NC
[GND]	37	NC
TRM	38	25(下段の12)
[GND]	39	NC
[GND]	40	NC
ATN	41	17(下段の 4)
[GND]	42	NC
BSY	43	6
ACK	44	5
RST	45	4
MSG	46	2
SEL	47	19(下段の 6)
C/D	48	15(下段の 2)
REQ	49	1
I/O	50	3


 
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