PCカードLANのケーブルの結線情報です。ここでは同じケーブル形状の製品同士で互換性があるかどうか検証します(まだまだ少ないですが)。
PCカード側のピンの数え方については良く分かりませんが、仮にケーブル側に向かってこのように決めて数えてみました。またLANケーブル(10baseT)の数え方は決まっているようで、多くの製品のパッケージ説明でも同じように数えています。下図ではメスコネクタを基準にしています。
NECのPCカードLANの場合、オス端子の10baseTといケーブルですが、なぜか直接Hubに繋ぐには短すぎます。そのためか中継コネクタが同梱されており、実質的にはメスコネクタです。これは、はじめからメスコネクタを用意しようとすると、どうしても独自にコネクタを作ることになってコストがかさむためではないかと予想します。大量生産で安価なオスコネクタに、やはり大量生産されている汎用の中継コネクタを組み合わせることで、安価にメスコネクタを実現しているものと考えられます。
サードパーティ製のPCカードLANケーブルでは多くの場合、短いものや一体型の場合はメスコネクタが使用されます。オスコネクタの場合は直接Hubに接続できるように十分長いケーブルになっているのが普通です。
NEC PC-9801-J12とcorega EtherII PCC-Tの場合
PCカード側のコネクタが同じです。導通を調べましたところ、下記のように互換性がありました。前述のように10baseTのオスメスが違いますので、中継コネクタでメスに換算しています。
PCカード LAN
▼ 凸
4321 87654321
[PC-9801-J12]
1-6
2-3
3-2
4-1
[EtherII PCC-T]
1-6
2-3
3-2
4-1
NEC PC-9801-J02Rと富士通FMV-J182Aの場合
下記のように互換性がありませんでした。ベクターの「ぴんあさいんの部屋」にもありますが、私はそこを知る前に某BBSで「あとで導通を調べてみます」と宣言してしまったため、こちらでも独自に調査した結果を示しておきます。あえて答え合わせのようなことはしていませんのでご注意ください。
PCカード LAN
> < 凸
15--1 87654321
[PC-9801-J02R]
1-2
2-1
3-6
4-3
[FMV-J182A]
3-1
6-2
12-3
15-6