*** BIOS(ファンクション)の「55互換/非互換(/BIOSなし)」 ***


 この意味においては、92ボードはおろか、DOS上で普通にHDDを認識できるSCSIは、PCIだろうがCバスだろうが基本的に「55互換」なのです。

 SCSI-HDDの情報がメモリのどこに格納されたりとか、DOSはそうした情報を利用してOSを起動するなどの、各種の内部仕様が55ボードのBIOS開発で決められ、これらがPC-98のSCSIとしての標準の取り決めとなっています。また各種のSCSIまわりの操作は通常BIOSファンクションで行われますが、ソフト側ではまずこの55互換BIOSが前提となっています。すなわちこの意味ではPC-98のSCSI=55互換SCSIと言っても過言ではありません。

 DOS用のPC-98用SCSI-CD-ROMドライバやPC-98用ASPIマネージャでは、BIOSの有効なSCSIであれば、基本的にSCSI-I/Fのハードウエアの違いを吸収するためにBIOSファンクションが用いらており、その互換性を論議することは55とBIOSファンクションが互換かという話になるため、ハードウエア固有の機能を使っていなければドライバの使いまわしが効くことは珍しくありません。


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