*** PC-98では固定できない!? ***
*** 市販のスリムCD+3.5インチベイ ***

さらにネジ穴の問題!? (04-05/15 追記)

 その、「最初から3.5インチ穴が下のほうについているマウンタ」を手に入れてきました。はじめからスリムCDを意識しているのでしょうか? 上の方のスペースにはそれらしい小さなネジ穴らしきものが付いていますので、確認はしていませんが、もしうまく利用できれば加工は簡単で済むのかもしれません。


↑ 3.5インチベイ上部に謎の小さなネジ穴が見えています。
プラスチック部分をスリムCDの形に合わせてうまく切り取れば形が合うのでしょうか??
ただしマウンタ自身を固定するネジ穴は下側にしかありません。

 ところがひとつ問題が・・・。このマウンタ、ネジ穴が下側にしか付いていません。上側のネジ穴では固定できないのです。PC-9821の「ファイルベイ」では、普通の5インチ機器は上側のネジ穴しか利用できず、なぜか下側のネジ穴は位置が微妙に合いません。プラスチック製マウンタですから、こんな場合は下側のネジ穴を加工してやればよいのですが、ごていねいに雌ネジの部分だけ金属部品が使われていますので、ちょっと加工は手間がかかるかもしれません。少し前後にずらして新しいネジ穴を作るなどの工夫が要りそうです。
 マウンタ購入前にはそうした部分の形状にも注意しておくとよいでしょう。

6/01 追記:衝撃の事実??

 とか何とかしているうち、実際の製品を中古で入手することができました。普通に買えば、数千円はするものですので、\800とはずいぶんお買い得感がありました。
 結論として、思った通りでした。上記の、3.5インチ穴が下に偏ったプラ製マウンタと、よく似ています。



 3.5インチ穴の位置はもちろん、ネジ穴の位置、全体の形、見れば見るほど類似点が多いです。結果として、材質が金属であることと、スリムベイ用の前面穴があいていることを除けば構造上は実質的に同じものと言えそうです。

 

 並べてみると、ネジ穴の位置が、スリムベイ用のネジ穴まで開いており、まったくと言ってよいほど同じ構造です。
 厳密には、材質が金属である分だけ、上下の枠が薄く作ってありますから、枠の中にスリムCD-ROMドライブを入れることができます。しかしプラ製のほうは、下(底)の枠が厚くなっているぶん、スリムCD穴を空けた時、上辺の枠を残すことができません。上辺は気にせず、スリムCD用の穴をまるごと切りとって大丈夫そうです。


というわけで・・・衝撃の事実!!

 秋葉で\200程度で売られている、3.5インチ穴の偏ったプラ製マウンタは、スリムCD用の穴を切り取るだけで、実売\4000は下らなかった「スリムCDベイ+3.5インチマウンタ」に加工できてしまうようです。こんなばかな話があるでしょうか。_| ̄|○
 フロントベイの少ない旧機種をお使いなら、一つくらい確保しておいてはどうでしょうか。非金属ということで、放熱には気をつけたほうがよいかもしれませんが。

しかしながら、もう一つの衝撃の真実が!!

 ここまでお読みであればとっくに気付いていらっしゃるでしょうけど、製品版の「スリムCDベイ+3.5インチマウンタ」は、ネジ穴の位置の都合で、PC-98のファイルベイには使えない!! のです。金属ですからネジ穴の加工も難しそうです。したがって結局ガムテープなどに頼ることになりそうです。

2005/04/02 追記: AV機器用マウンタ

 特定の(?)オーディオビデオデバイスの端子の外出しマウンタが安く売られていたので買ってみました。スリムCD用のベイが付いています。もちろんスリムIDEの変換コネクタも付いています。これだけでも元が取れます。


↑ IDE変換コネクタのほか、AVケーブル、ネジ類が付いて\480はお買い得でした。
スリムベイカバーが付いていないのが惜しいところ。

 しかしこれも、よく見ると前述のスリムCD/3.5インチベイマウンタと構造がよく似ています。すると、前面パネルがネジ止めされていることが分かりました。六角穴のネジなので、外すには適当な六角レンチが必要です。よほどジャストフィットすればマイナスドライバでも行けますが、コツがいるのでおすすめはしません。


↑ 前面のパネルを外し、AV基板を外せば普通の
スリムCD/3.5インチベイマウンタに早変わり。

 パネルの下から出てきたのは、前述とほぼ同じ金属製のマウンタでした。今度は加工すらせずに手に入ってしまいました。まともに買えば高いものでも安く手に入ることがあるのですから、ジャンクパーツは奥深いものです(そうか?)。

 なお、これは金属製のマウンタですから、PC-98向けにネジ穴をパテで埋めて開けなおすという手は使えません。また、プラスチック製のものと違って薄手ですから、内側からプラ板をネジ止めして上側のネジ穴に届くように伸ばすような手段も難しいと思いますから、金属加工できるキリなどで、直接、該当するところに穴を開ける方が楽かもしれません。


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