もともとPC-98やMSXで使われた14ピンのプリンタポートにはBUSY端子1本しか入力端子が無いですが、ハイレゾ機やAp2以降のフルセントロニクス36ピンやAT互換機の25ピンには他にも制御用の端子がいくつかあり、その入力端子5本をプリンタのデータ出力端子の0-4ビットと接続する事で「4ビット通信」のクロスケーブルを構築できます(5ビットありますけど)。どの入力信号をどのデータ端子に繋ぐかはPC-98でもAT互換機でも決められているようで、PC-98 - AT互換機間の通信もできるそうです。なおWindows95(非OSR2)の「ケーブル接続」にはバグがあり、PC-98ではパラレルポートの通信に対応していないようです。また、双方向通信対応の場合は当然ながらデータ線同士を結線して通信できますので、結線は全く違います(その場合はSTROBEとBUSYをクロス接続します)。ここでは手持ちの36ピン用4ビット通信クロスケーブルの導通を調べてみました。
36ピン クロス 36ピン
PDB0 2-32 FAULT
PDB1 3-13 SELECT
PDB2 4-12 PE
PDB3 5-10 ACK
PDB4 6-11 BUSY
ACK 10-5 PDB3
BUSY 11-6 PDB4
PE 12-4 PDB2
SELECT 13-3 PDB1
GND 16-16 GND
FG 17-17 FG
GND 30-30 GND
FAULT 32-2 PDB0
フレーム-フレーム
参考までに36ピンポートに25ピンデバイスを接続する変換アダプタの導通を調べてみました。PC-98もAT互換機もほぼ同等の機能を持つことが分かります(一部AT互換機独自のピンも有ります)。
25ピン ストレート 36ピン
STROBE 1-1 DATA-STB
Data bit 0 2-2 PDB0
Data bit 1 3-3 PDB1
Data bit 2 4-4 PDB2
Data bit 3 5-5 PDB3
Data bit 4 6-6 PDB4
Data bit 5 7-7 PDB5
Data bit 6 8-8 PDB6
Data bit 7 9-9 PDB7
ACK 10-10 ACK
BUSY 11-11 BUSY
PE 12-12 PE
SLCT 13-13 SELECT
AUTO FD XT 14-14 GND
ERROR 15-32 FAULT
INIT 16-31 INP-PRIME
SLCT IN 17-36 INP-BUSY
Ground 18-
Ground 19〜25-19〜30 GND
フレーム-フレーム
* ブラウザによって表示がずれる可能性が高いですが、あらかじめご了承ください。
* 信号名についてはトラ技を参考にしました。